2021年03月12日

気を利かして事故を防ごう



 2021年2月16日、私が普段利用している東京・板橋区の東武東上線・下赤塚駅で男性が線路に転落して電車にひかれて死亡するという痛ましい事故があった。東武鉄道は目撃者である電車の運転手の報告から、飛び込み自殺と見られるとしていたが、線路からは折りたたみ式の白杖や障がい者手帳が見つかり、男性は視覚障がい者のマッサージ師だったことが判明、自殺ではなく、入って来た電車に接触して線路に落ちるという事故であったということである。電車は準急電車であり、東武東上線の下赤塚駅には止まらず通過するだけであった。不運なことに下赤塚駅のホームにはホームドアが設置されていなかった。健常者であれば電車が入って来れば当然よけるが、この男性は電車が入って来たことに気付かず、近くに注意を喚起する人もいなかったようである。
 視覚障がい者福祉協会の方は「現場の状況を見ると、ホームの点字ブロックなどが複雑だったため、歩く方向を間違えたのではないかと思う。転落を防ぐためのホームドアの設置とホームでの駅員などによる見守りや声がけをしてもらうなど再発防止をお願いしたい」と言う。
 このような事故は毎年のようにどこかで起きており、健常者と同じように危険が予知できたら事故に遭うことは少ないので、何とか事故防止の対策を講じて欲しいと願わざるを得ない。
 駅のホームだけではなく一般の道路も危険がいっぱいなので、障がい者のために安全確保の策を講じて欲しいものだと思う。

 この事故のニュースを見た直後、目の前、あるいは足元の危険が予知できて、事故を未然に防ぐロボットの開発が進行中であるという報道があったことを思い出した。
 NHKのニュース番組の中であったかと思うが、ロボットが視覚障がい者を先導して駅構内の移動を助け、さらにビルの中に入って目的の場所まで案内するというものであった。
 この移動支援ロボットはいつかはきっと完成すると思うが、1台当たり相当な金額になり、このロボットを必要とする人が皆、取得できるかといえば、それはなかなか難しいのではないかと思う。
 安価で生産できて、その移動支援ロボットが街中のあちらこちらで見かけられことを期待するが、すぐに着手して欲しいことは、JRを始め鉄道会社がホームドアをホームに取り付けることである。
 視覚障がい者が線路への転落の危険性を予知できるような警告用の点字ブロックの整備はかなりの駅でされているが、私は実際に歩いて見たが、あれで事故防止ができるかというとはなはだ疑問である。やはりホームドアの設置が必要である。
 鉄道会社も経営が厳しいところもあるので国が補助金を出してでも整備して欲しい。

 全国の駅のホームにホームドアを整備することもさることながら、私達一般の健常者が、白い杖で用心しながら歩いている視覚障がい者を見かけたら、気を利かしてその人達の杖になるべく名乗りを上げるのが一番現実的かと思う。
 私は街中で白い杖の人を見かけると、「お手伝いしましょうか」と言って手を出すことにしている。若い時は照れがあってできなかったが、今では自然にできる。
 私と同じようなシニアクラスの人で足腰が丈夫な人は駅を始め、交通の要所に待機していて、視覚障がい者を見かけたら声を掛けて助力を申し出ると視覚障がい者の事故は激減すると思う。
 それと学校教育で、視覚障がい者を見かけたら、助力を申し出るような指導をしてくれると有難い。
 私が小・中学生の時はそのような指導がなかったのでそのように申し上げたが、教育現場ですでにそのような指導しているとしたら申し訳ない。
 日本中に弱者を助ける気の利く人達で溢れてくれたら、今回のような事故は激減すると思う。
 安価な移動支援ロボットが一日も早く出現することを待ち望むと共に、善意にあふれた人達が気を利かして、積極的に名乗りを上げて、視覚障がい者が安心して移動できるような助力をしてくれることをひたすら願っている。

 

posted by 今井繁之 at 16:49| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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